今年最強台風11号 西日本太平洋側で災害級大雨の恐れ 72時間雨量1000ミリも
2022年08月30日17:54
日本気象協会では、台風第11号に伴う今後の大雨や災害の見通しについて解析を実施。台風の北上に伴い、九州や四国では、3日(土)から6日(火)にかけての72時間雨量が1000mmを超え、これまでの観測の最大値の1.5倍を超える過去に経験がないような「記録的な大雨」となる可能性があります。
九州や四国で「経験したことのない大雨」の恐れ
非常に強い台風第11号は8月30日(火)午後3時現在、日本の南にあって、時速30kmで西へ進んでいます。
中心付近の最大風速は50m/s、中心気圧は935hPaと発達を続けています。
9月3日(土)頃から北よりに進路を変える見込みで、台風の進路にあたる日本の南海上および沖縄近海の海面水温は30℃程度と高く、「勢力を保ったまま」西日本に接近または上陸する可能性があります。
日本気象協会独自の「JWAアンサンブル雨量予測」では、台風第11号の影響により、9月3日(土)から9月6日(火)にかけての72時間雨量(図1左)が宮崎県、鹿児島県、高知県、徳島県の多いところで1000mm前後に達する恐れがあります。
予想される雨量となった場合、解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比(過去最大比)(図1右)では150%を超過し、河川の氾濫、土砂災害などの災害発生危険度が極めて高くなる恐れがあります。
過去最大比100%を超えると甚大な災害が発生し、150%を超えると犠牲者の発生数が急増するという研究結果があります。今回の解析では宮崎県、鹿児島県を中心に四国でも100%を超えるなど、災害発生の危険度が極めて高くなることを示してます。
早めに台風の備えを行い、天気が荒れる前に安全確保をお願いします。台風接近時には危険な場所には近づかず、不要不急の外出を控えるなど、厳重に警戒してください。
なお、台風の進路によっては予想される雨量が大きく変化する可能性がありますので、今後の情報に十分注意してください。
中心付近の最大風速は50m/s、中心気圧は935hPaと発達を続けています。
9月3日(土)頃から北よりに進路を変える見込みで、台風の進路にあたる日本の南海上および沖縄近海の海面水温は30℃程度と高く、「勢力を保ったまま」西日本に接近または上陸する可能性があります。
日本気象協会独自の「JWAアンサンブル雨量予測」では、台風第11号の影響により、9月3日(土)から9月6日(火)にかけての72時間雨量(図1左)が宮崎県、鹿児島県、高知県、徳島県の多いところで1000mm前後に達する恐れがあります。
予想される雨量となった場合、解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比(過去最大比)(図1右)では150%を超過し、河川の氾濫、土砂災害などの災害発生危険度が極めて高くなる恐れがあります。
過去最大比100%を超えると甚大な災害が発生し、150%を超えると犠牲者の発生数が急増するという研究結果があります。今回の解析では宮崎県、鹿児島県を中心に四国でも100%を超えるなど、災害発生の危険度が極めて高くなることを示してます。
早めに台風の備えを行い、天気が荒れる前に安全確保をお願いします。台風接近時には危険な場所には近づかず、不要不急の外出を控えるなど、厳重に警戒してください。
なお、台風の進路によっては予想される雨量が大きく変化する可能性がありますので、今後の情報に十分注意してください。
2005年台風14号に類似
今回の台風11号は、特に宮崎県を中心に大雨が予想されています。台風を取り巻く反時計回りの湿った風がちょうど吹きつけ、山の斜面にぶつかる所で雨雲が発達をし続けるためです。
宮崎県を中心に大雨となった台風として、2005年台風14号があります。この台風は、大東島地方に接近してから山陰沖に抜けるまで、広い暴風域を維持したまま、比較的ゆっくりした速度で進んだため、影響が長く続きました。
宮崎県を中心に大雨となった台風として、2005年台風14号があります。この台風は、大東島地方に接近してから山陰沖に抜けるまで、広い暴風域を維持したまま、比較的ゆっくりした速度で進んだため、影響が長く続きました。
1000ミリ超えで大規模な土石流も発生
2005年台風14号は、進行速度が比較的遅かったことから、長期間にわたって暴風、高波、大雨が継続しました。 九州、中国、四国地方の各地で3日から8日までの総雨量が、9月の月間平均雨量の2倍を超え、宮崎県では1000mmを超えるなど記録的な大雨となりました。
3日間の総雨量が1000mmを超えた所があり、大規模な土石流も発生しました。
今回の台風11号の進路もかなり動きが遅い予想となっていて、大雨や暴風など「大荒れの時間帯が長引く」恐れがあります。
2005年台風14号のコースと類似する可能性があり、長期間荒れた天気が続く恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
台風接近までにはまだ少し時間がありますので、事前に備蓄品を備えておくなど、台風の対策を行ってください。
3日間の総雨量が1000mmを超えた所があり、大規模な土石流も発生しました。
今回の台風11号の進路もかなり動きが遅い予想となっていて、大雨や暴風など「大荒れの時間帯が長引く」恐れがあります。
2005年台風14号のコースと類似する可能性があり、長期間荒れた天気が続く恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
台風接近までにはまだ少し時間がありますので、事前に備蓄品を備えておくなど、台風の対策を行ってください。
今年最強台風11号 西日本太平洋側で災害級大雨の恐れ 72時間雨量1000ミリも(気象予報士 石榑 亜紀子 2022年08月30日) - 日本気象協会 tenki.jp
台風11号 猛烈な勢力に発達
2022年08月30日22:28
台風11号は30日の午後9時に『非常に強い』勢力から『猛烈な』勢力の台風に発達しました。
猛烈な勢力に発達
台風の「強さ」とは
台風の強さは最大風速で区分されており、「強い」は最大風速が毎秒33メートル(64ノット)以上~毎秒44メートル(85ノット)未満、「非常に強い」は最大風速が毎秒44メートル(85ノット)以上~毎秒54メートル(105ノット)未満、「猛烈な」は最大風速が毎秒54メートル(105ノット)以上です。
台風11号 猛烈な勢力に発達(気象予報士 日直主任 2022年08月30日) - 日本気象協会 tenki.jp
新たな台風発生へ ダブル台風が沖縄に接近のおそれ 今後の動向に注意
2022年08月30日17:18
きょう30日(火)、フィリピンの東に熱帯低気圧が発生。今後24時間以内に台風に発達し、沖縄付近に接近の恐れ。現在、発達中の台風11号の進路と近い海域に位置するため、それぞれの台風が複雑な動きになる見通し。今後の情報に注意を!
台風の卵 熱帯低気圧発生
きょう30日(火)、台風の"卵"熱帯低気圧が発生しました。15時現在、フィリピンの東を西進中です。今後24時間以内に台風に発達し、沖縄付近に接近する恐れがあります。現在、発生中の「非常に強い勢力」の台風11号の進路と近い海域に位置するため、それぞれの台風が複雑な動きになる見通しです。今後の情報に注意してください。