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<ワールドシリーズ:ドジャース6-5ブルージェイズ>◇第3戦◇ドジャースタジアム

敵将が2発の大谷翔平へ「間違いなく地球上で最高」前代未聞の4敬遠「本当に素晴らしかった」

[2025年10月28日17時13分]

 

 

 

ワールドシリーズドジャース6-5ブルージェイズ>◇第3戦◇27日(日本時間28日)◇ドジャースタジアム

 ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督(45)が、2発4敬遠の大谷翔平投手(31)をたたえた。大谷は第1打席で二塁打を放つと、第2打席では右越え本塁打。第3打席で適時打二塁打、第4打席には同点のソロを放った。第5打席からは、4打席連続の申告敬遠。延長17回2死一塁で5打席ぶりに勝負を挑まれたが、一度もバットを振らずに四球を選んだ。

大谷は4打数3安打2本塁打3打点5四球だった。

 シュナイダー監督は、会見で大谷について「本当に素晴らしかった。間違いなく地球上で最高の選手だ。彼を四球で歩かせて、ムーキー(ベッツ)とフレディ(フリーマン)と対戦するのは簡単ではないが…。本当に素晴らしい選手で、本当に良いスイングをしていた」と話した。

 この日の第1打席は、サイ・ヤング賞3度のマックス・シャーザー投手(41)と対戦。1ストライクからのカーブを捉え、右翼線を破る打球速度113・8マイル(約183キロ)の二塁打を放った。

 第2打席はカウント2-1から内角高めの95・1マイル(約153キロ)を、腕をたたみながら捉え、右翼席へ飛び込むソロとした。

 第3打席は2-4の5回1死一塁で、左腕フルーハティと対戦。フルカウントから、内角のスイーパーを左中間へ運び、1点差に迫る適時二塁打とした。

 本拠地を熱狂させた大谷は、二塁ベース上で両手を上げ絶叫。スーパースターが気迫を見せると、2死からフレディ・フリーマン内野手(36)が適時打二塁打を放ち、大谷が同点のホームを駆け抜けた。

 

 第4打席は、4-5の7回1死で右腕ドミンゲスと対戦。初球の真ん中97・6マイル(約157キロ)直球を振り抜くと、打球は左中間席へ吸い込まれた。これがこの日2発目。打球速度107・8マイル(約173メートル)、飛距離401フィート(約122メートル)、角度は26度の当たりだった。

 ワールドシリーズ(WS)での1試合4長打は、1906年のフランク・イズベル以来119年ぶり、史上2人目の快挙となった。単一ポストシーズン(PS)で3度目の1試合マルチ本塁打は、史上初となった。

 5-5の9回1死では、走者なしでも申告敬遠。続くムーキー・ベッツ内野手(33)の打席で二盗を仕掛けるも、タッチアウトとなった。

 延長11回2死の第6打席でも、申告敬遠で出塁。ベッツの左安でスタートを切るも、二塁ベース手前で減速した。右足に違和感を覚えたようで、デーブ・ロバーツ監督(53)らがベンチから飛び出した。

 延長13回の2死三塁でも申告敬遠。さらに、延長15回の1死でも、4打席連続の申告敬遠が告げられた。ポストシーズン(PS)では、7打席7出塁の時点で新記録となった。第5打席から4打席連続敬遠。延長17回2死一塁で第9打席を迎えると、ブ軍ベンチは勝負を選択した。マウンド上には、ブ軍の中継ぎ左腕リトル。大谷は外角低めへ逃げる変化球を見送り続け、1度もバットを振らずに四球で出塁した。

この日だけで9打席9出塁。前戦からは10打席連続出塁となった。

 

 

「この男は伝説だ」2日前に105球完投したのにブルペンへ 山本由伸の“漢気”に米感動「投手コーチに自ら志願した」

 

「この男は伝説だ」2日前に105球完投したのにブルペンへ 山本由伸の“漢気”に米感動「投手コーチに自ら志願した」
© THE DIGEST

 

 日本人右腕の“漢気”が脚光を浴びている。

 ロサンゼルス・ドジャースは現地10月27日、本拠地で行なわれたトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第3戦を6対5でサヨナラ勝ちを収めた。1番・指名打者で先発出場した大谷翔平は2本塁打を含む9打席4打数4安打3打点(4申告敬遠、1四球)の大活躍だった。ブルペンには2日前に完投したばかりの山本由伸が投球練習する姿が中継映像に抜かれ、米実況が「嘘だろ...」と衝撃を受けた。

 漢気あふれるエース右腕の姿だった。延長18回表、ブルージェイズの攻撃中に試合を生中継していた米放送局『Fox Sports』のカメラがドジャースブルペンを映す。なんと、第2戦で105球を投げ抜き9回完投したばかりの山本が投球練習をし始めたのだ。

 キャッチボールをしながら肩を作る背番号18の姿を確認した現地実況は「Oh my goodness...」と唖然。「2日前に先発したばかりのヨシノブ・ヤマモトが準備をしている!」と衝撃を隠せなかった。同局のトム・ベルドゥッチ氏によると、山本は自らマーク・プライアー投手コーチに掛け合い、この試合の登板を志願したという。

 ドジャースは先発のタイラー・グラスノーからスタートし、計9人の投手を継投。アンソニー・バンダ、ジャスティン・ロブレスキ、ブレイク・トライネン、ジャック・ドレーヤー、佐々木朗希、エメット・シーハン、クレイトン・カーショウエドガルド・エンリケスと投手をつぎ込む、まさに総力戦だった。

 延長15回から登板した10番手のウィル・クラインは4イニング目に突入。すでにリリーフ投手を使い切っており、球数は70球を超え限界に達していた。延長18回2死二、三塁のピンチを招いた右腕だったが、タイラー・ハイネマンを空振り三振に仕留め、なんとか無失点で踏ん張った。

 山本は投球への強度を上げ、このまま裏の攻撃でドジャースが無得点なら延長19回のマウンドに上がる可能性は非常に高かった。スクランブル態勢だったが日本人エースの心意気がナインに伝わったのか、延長18回に3番フレディ・フリーマンが中越えソロホームランを放ち死闘に終止符。結局、出番はなかったが山本は大谷や佐々木らと一緒に飛び跳ねて喜びを分かち合った。

 山本の漢気に米メディアから感動の声が届いている。専門メディア『Dodgers Nation』は「伝説が生まれる」と称賛。同じく専門メディア『Talkin’ Baseball』は「ヤマモトは延長17回にドジャースの投手コーチに近づき、自ら進んで登板を申し出た。彼は日曜日の第2戦で9回を完投している」と、侍魂に脱帽した。

 45万以上のフォロワーを持つMLBアナリストのジャレッド・カラビス氏は「ポストシーズンで2試合連続の完投勝利を挙げたわずか2日後、ヨシノブ・ヤマモトは延長18回の試合で既にブルペンでウォーミングアップ中だ」と動画を添付。山本の行動をこう称えた。

「この男は伝説だ」

 

 

大谷翔平が止まらない、ソロ2本に二塁打2本で4の4の3打点…Wシリーズで3本塁打

 

 米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)の第3戦は27日(日本時間28日)、1勝1敗を受けてロサンゼルスでドジャースナ・リーグ)とブルージェイズア・リーグ)の第3戦が始まった。1番指名打者で出場の大谷翔平が三回の第2打席でブルージェイズ先発のマックス・シャーザーから、チーム2点目となる右越えソロ本塁打を放った。七回にはこの試合2本目の本塁打を放ち、ワールドシリーズ第3号、ポストシーズン通算8本目の本塁打となった。

 

 初回にエンタイトル二塁打を放っていた大谷は第2打席、連続空振りで1ボール2ストライクと追いこまれてからファウルで2つ粘った6球目。シャーザーの95マイル(約153キロ)の高め直球を振り抜くと、打球は推定飛距離118メートルで右翼ポール近くに吸い込まれた。

 

 

 

 サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を3度受賞したレジェンド右腕とは、今季レギュラーシーズンで8月に対戦し、3打数2安打。この時もエンタイトル二塁打を打っていた。

 さらに五回、一死一塁で打席が回ると、ブルージェイズベンチはシャーザーをあきらめてフルハーティーに継投。サイド気味に投げ込んでくる左腕はスライダーで攻めたが、大谷はフルカウントからの6球目のスイーパーを引き付けて左中間を破る二塁打でE・エルナンデスが一塁から生還し、ドジャース同点劇の口火を切るタイムリーとなった。

 まだ終わらない、七回の第4打席、ブルージェイズ4番手右腕、ドミンゲスの160キロ近い速球を1球で仕留め、左中間スタンドに運ぶ同点ソロ本塁打で試合を振り出しに戻した。(デジタル編集部)

 

 

山本由伸、”幻の19回”登板準備の舞台裏、園田通訳証言「先発の日の顔になった」…涙堪えるカーショー「ヤマのような献身が必要なんだ」、シリーズ前から覚悟した”救援登板”

10/28(火) 19:46配信

 

◇27日(日本時間28日) ワールドシリーズ第3戦 ドジャース6―5ブルージェイズ(ロサンゼルス)

「誰が投げるんですかね?」。ドジャースの山本由伸投手は延長12回ぐらいになって、園田芳大通訳にこうつぶやいた。この時はまさか、自分が投げるとは思っていない。人ごとのようだった。しかし、スコアボードに「ゼロ」が次々と並び、ヘンリケスが投げた延長13回の後、プライアコーチから打診を受けた。

 「いけます」。山本がそう告げると、その後、ロバーツ監督とも話し合った。「準備できそうか?」と聞かれ、腹は決まっていた。横で見ていた園田通訳はこう証言する。「その瞬間、彼は先発の日のような顔になった。僕はパニックになったんですけど…」。

 ポストシーズンに入る前、もしリリーフ登板があったら?と聞くと「そうなったら行きますよ」と話していた。尊敬するカーショーも、チームのためなら中3日でも、リリーフでも何でも投げた。背番号18にもその気概が備わっていた。山本は試合後「もう投手もいなかったので、行くしかないと思った」と語った。

 ブルペンで捕手を座らせて14球。球が走り始めた時、ブルペンに電話が入った。「準備はできたか」。臨戦態勢に入った。その直後、フリーマンが歓喜の一発を放った。山本は夜空に舞い上がった白球をブルペンから見ていた。喜びの感情が爆発した。チームメートの待つグラウンドに足を踏み入れると、山本の元に大谷翔平が佐々木朗希を連れて走ってきた。園田通訳、ウィル・アイアトン通訳も加わり、チームJAPANの歓喜の輪ができた。

 試合後、カーショーは言った。「ヤマは本気で投げるつもりだった。彼は2日前に完投して、しかも大陸横断の移動をして、朝4時に到着して、1日しか休んでない。それでも「投げられる」と言ってきた。ワールドシリーズを勝つには、そういう献身が必要なんだ」。チームを愛するカーショーはぐっと涙を堪えた。