１１号 その後

台風11号(ヒンナムノー・HINNAMNOR)

概況

猛烈な台風第11号は、1日15時現在、宮古島の南約330kmにあって、南南西へ毎時15kmで進んでいます。中心気圧は920hPa、中心付近の最大風速は55m/sです。この台風は、3日15時には宮古島の南南西約130kmに達し、4日15時には東シナ海に達するでしょう。その後は東シナ海を北上し、6日15時には日本海に達する見込みです。台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨に、台風の進路にあたる海域は猛烈なしけに厳重な警戒が必要です。次回の台風情報は、1日22時30分の予定です。

実況

実況日時	01日18時現在	中心気圧	920hPa
大きさ	---	中心位置	北緯 21度30分 東経 125度30分
強さ	猛烈な
存在地域	宮古島の南約370km	中心付近の 最大風速	55m/s
方向・速さ	南に15km/h	最大瞬間風速	75m/s
15m/s以上の 強風域	北西に440km 南東に220km	25m/s以上の 暴風域	全域で95km

予報01日18:45発表

１２時間後 (02日06時)
予報日時	02日06時	中心気圧	915hPa
大きさ	---	予報円の中心	北緯 21度40分 東経 125度25分
強さ	猛烈な
存在地域	宮古島の南約350km	中心付近の 最大風速	55m/s
方向・速さ	ほとんど停滞	最大瞬間風速	80m/s
予報円の半径	45km	暴風警戒域	全域で155km

２４時間後 (02日18時)
予報日時	02日18時	中心気圧	915hPa
大きさ	---	予報円の中心	北緯 22度10分 東経 124度55分
強さ	猛烈な
存在地域	宮古島の南約290km	中心付近の 最大風速	55m/s
方向・速さ	北西にゆっくり	最大瞬間風速	80m/s
予報円の半径	65km	暴風警戒域	全域で190km

４５時間後 (03日15時)
予報日時	03日15時	中心気圧	935hPa
大きさ	---	予報円の中心	北緯 23度40分 東経 124度50分
強さ	非常に強い
存在地域	宮古島の南南西約130km	中心付近の 最大風速	50m/s
方向・速さ	北にゆっくり	最大瞬間風速	70m/s
予報円の半径	110km	暴風警戒域	全域で280km

６９時間後 (04日15時)
予報日時	04日15時	中心気圧	925hPa
大きさ	---	予報円の中心	北緯 27度00分 東経 124度25分
強さ	非常に強い
存在地域	東シナ海	中心付近の 最大風速	50m/s
方向・速さ	北に15km/h	最大瞬間風速	70m/s
予報円の半径	185km	暴風警戒域	全域で390km

９３時間後 (05日15時)
予報日時	05日15時	中心気圧	940hPa
大きさ	---	予報円の中心	北緯 30度40分 東経 125度20分
強さ	非常に強い
存在地域	東シナ海	中心付近の 最大風速	45m/s
方向・速さ	北に15km/h	最大瞬間風速	65m/s
予報円の半径	310km	暴風警戒域	南東に540km 北西に500km

１１７時間後 (06日15時)
予報日時	06日15時	中心気圧	950hPa
大きさ	---	予報円の中心	北緯 37度25分 東経 131度30分
強さ	強い
存在地域	日本海	中心付近の 最大風速	40m/s
方向・速さ	北東に40km/h	最大瞬間風速	60m/s
予報円の半径	520km	暴風警戒域	南東に800km 北西に650km

※台風の中心は必ずしも予報円の中心を結ぶ線に沿って進むわけではありません

台風11号　四国地方には来週火曜日午前中に最接近か　大荒れの恐れも

日本気象協会 四国支店西川　大輔

2022年09月01日17:01

台風11号は、あさって3日以降先島諸島の南から東シナ海を北上し、6日火曜日の午前中には対馬海峡付近を通過する見込みです。
四国地方は、4日頃から台風の影響を受けるようになり、5日から6日頃は台風のコースによっては大荒れとなる恐れもあります。

ポイント解説へ

• 太平洋側では4日から大雨に、5日から6日は広い範囲で強風や高波、高潮に警戒
• 台風接近への備えについて

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太平洋側では4日から大雨に、5日から6日は広い範囲で強風や高波、高潮に警戒

四国の太平洋側では、4日頃からは台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む影響で、強い雨が降りやすくなるでしょう。雨は、少なくとも6日午前中にかけて続くと予想され、特に雨雲が発達しやすい山間部で大雨となる恐れがあります。雨のピークは、6日の午前中になりそうです。
台風の接近に伴って、5日頃から沿岸部を中心に風も次第に強まり、6日にかけて広い範囲で非常に強い風が吹く恐れがあります。過去には、今回の台風11号と似たような勢力とコースを辿った台風に「1991年の台風19号(リンゴ台風)」がありますが、この時は強風により愛媛県を中心に広い範囲で家屋の損壊や停電が発生しました。また、高波や高潮による浸水や海水飛沫による深刻な塩害などもありました。
今回の台風11号は、1991年の台風19号と比べ対馬海峡通過時の速度が遅い予想のため(11号は時速30～40キロの予想、19号は時速75～80キロ)、19号の時ほどの強風が吹く可能性は低いと見られますが、それでも災害の発生に警戒が必要なのは変わりありません。

※台風の進行方向の右側では、台風の風の速度に台風自身の移動速度が加わるため、台風の移動速度が速いほど風が強くなります。