堀内孝雄、ステージから天国の谷村新司さん追悼「チンペイさ~ん!」 無言の対面「いい顔をしてました」
[ 2023年10月17日 18:37 ]
堀内孝雄(左)と谷村新司さん
3人組フォークグループ「アリス」のメンバーで歌手の堀内孝雄(73)が17日、大阪市内のフェスティバルホールで行われたコンサートに出演。8日に亡くなったメンバー、谷村新司さん(享年74)さんへの思いをステージ上で明かした。
午後2時30分開幕の「MIN-ONスペシャルステージ 堀内孝雄×渡辺真知子×相田翔子~Thank you Show Much! Vol.2」。前半は渡辺、相田との合同コンサートだったこともあってか谷村さんについて触れる場面はなかったが、後半のソロパートで思いがあふれたのか、曲を歌いながら幾度も目頭を拭ったり、手を合わせて天を見上げる場面もあった。
最初のMCで「皆さん、ニュースでご存じだと思いますが…。本当の兄貴のように慕っておりました。まさかこんなことになるとは思ってもいなかった」と谷村さんの訃報について触れた。そして「兄貴だけどライバルでもあった」とその存在感の大きさも明かした。
その後、「竹とんぼ」を独唱したが、♪俺たち 一緒に夢を飛ばしてきた 竹とんぼじゃないか――と歌いながら「チンペイさ~ん!」と大声で絶叫。その後のトークで再び、「訃報を受けたときはあ然としました。本当なのか、と。身内だけで看送ったんですが、実際に顔を見ましたが、いい顔をしていました」と振り返り、「自分なりに頑張るからね、とお別れの言葉をかけた」と明かした。
また「もう一度会いたいのにもう会えない。この(心に空いた穴の)大きさは何とも言えない…」と虚無感を吐露。「ずっと一緒にいたかった。思えばあっという間だった」と神戸で知り合ってから半世紀以上たった関係を回想しながら「この歌を(天国で)歌っていてくれていると思います」として「愛しき日々」を歌い上げた。
満員の会場ではファンのすすり泣くような声や、「べ~やん!頑張れ」という声援も聞かれた。妻と一緒に訪れたアリスのファンという男性は「谷村さんがいなくなってもアリスを応援し続けたい」と話していた。
公演は午後6時30分スタートも含めた1日2回公演。
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武田鉄矢「谷村のメロディーがここにも残っているなと」ライバルであり戦友だった谷村新司さんを追悼
[ 2023年10月17日 19:10 ]
俳優の武田鉄矢
俳優の武田鉄矢(74)が17日放送の文化放送「武田鉄矢 宵の三枚おろし」(後7・00)に生出演。8日に死去したことが16日に発表された谷村新司さん(享年74)を追悼した。
番組冒頭に武田は「ちょっとショックで。昨日は眠れなかった」と同い年だった谷村さんの訃報を振り返った。谷村さんとは「いろんな思い出が彼との間に…。私が一番苦労しているときに事務所に誘ってくれて。同じ事務所で働いていた。彼は、私の初めての給料の値段まで決めてくれて。社長に掛け合って。“最低10万ちょっと鉄矢にやってくれよ”って面倒見のいい男」と振り返った。
同じ事務所に所属後は「懸命にお互い歌を磨き合う意味で、競い合ったんですけども、彼のセンスの良さにはいつも太刀打ちできない。力の差を感じておりました。彼は歌言葉に関しては独特なものを持っている。その才能には圧倒されておりました」とコメントした。
また、谷村さんとの秘話も明かした。それは事務所社長から鉄道会社のキャンペーンソングのオファーを伝えられた。そのオファーは谷村さんにも伝えられており、社長からは「2人で競い合え」と言われたという。
その時に武田が作った曲が「思えば遠くへ来たもんだ」。それに対して、谷村さんが作った曲は「いい日旅立ち」だった。その2曲のうち、スポンサーが選んだのは谷村さんの「いい日旅立ち」。武田は「今でもなお、東京駅で列車が走り出すたびに、あの歌が、谷村のメロディーがここにも残っているなと。彼を見上げる気持ちですね。いつも負けたなと思いながら」と、谷村さんを思い出す瞬間を明かした。
そして「負けたでは悔しゅうございますので、谷村新司の冥福を心より祈りながら、敗れたその歌を天上の彼に贈りたいと思います。思えば遠くへ来たもんだ」と、競い合って敗れた思い出の曲を流して悼んだ。
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