夜明け前の幻想的な「部分月食」、好条件の「オリオン座流星群」を観測しよう
2023年09月28日
ライター
村上ジャンヌ
明けの明星・金星、夜半の明星・木星が共に見頃を迎え、空気の澄んだ秋の夜空で美しく輝いています。「部分月食」「オリオン座流星群」といった天文イベントも見逃せません。
今回は、10月に注目したい星空情報をご紹介します。
【10月10・11日】明けの明星・金星と繊細な細い月が接近
画像:国立天文台
夜明け前の東の空に、ひときわ目をひく金星の姿があります。明るさはマイナス4.7等からマイナス4.4等。24日には、太陽から最も大きく離れる「西方最大離角」を迎えます。この頃は高度が上がり、観測の好機となります。
10日から11日にかけては、金星に細い月が接近し、美しい眺めになるでしょう。10日に金星の左上に位置していた月は、翌11日には金星のやや左下に移動します。 近くにはしし座の1等星レグルスが輝き、3天体の共演を楽しめます。
10日から11日にかけては、金星に細い月が接近し、美しい眺めになるでしょう。10日に金星の左上に位置していた月は、翌11日には金星のやや左下に移動します。 近くにはしし座の1等星レグルスが輝き、3天体の共演を楽しめます。
【10月22日】 「オリオン座流星群」が極大。観測の好機は21日深夜から22日明け方
画像:アストロアーツ
【10月29日】明け方の幻想的な「部分月食」。日本全国で観測可能
画像:国立天文台
【10月29日】東の空で満月と木星が共演
画像:国立天文台
夜半に南東から南の空で強い光を放つ木星。この時期は、マイナス2.8等からマイナス2.9等の明るさで輝いています。28日と29日には月と木星が接近し、華やかな眺めになるでしょう。29日には満月と木星が並んで夜空を彩ります。
東の低空には、アルデバラン、ベテルギウスといった冬の1等星が姿を見せています。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ
東の低空には、アルデバラン、ベテルギウスといった冬の1等星が姿を見せています。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ